シフォンケーキ戦争①
間違いなく長期戦になる。
シフォンケーキへの戦いのことだ。というか既に長期戦になっているのだが。
前回は気泡に苦しめられたので、そこだけ注意すれば戦いは終わるつもりだった。
その考えが甘かった。油断・・・多くの人の命奪ってきた心の隙間に巣食う悪魔・・・。
まぁ画像を見てもらえばわかるが卵白と卵黄を分ける時点で失敗するという最悪の失態を演じたわけだ。
こうなった原因は、テクニック不足といえばそれまでだが普段使っている「ジャンボ卵」にも少しはある。
近所のスーパーで売っているジャンボ卵は、通常のMサイズ卵とよりずっと大きいLLサイズなのだがなぜか黄身が2個入っていることが多い。とくに、6個パックのうち一つ開けて黄身が2個だった場合は残りの5個も高確率で黄身が2個入っている(なんか分かりづらい文章・・・)。
で、今回もそのパターンだった。わかっていたのに殻を割る位置が良くなかったのか、黄身の皮が殻に接触し破損。最初の1個は黄身と白身が完全に混ざってしまった。
どうにもならないのでそれは焼いて食べた。
ところで上に書いたが卵は1パック6個入である。
対して、シフォンケーキに必要なのは黄身が4個に白身が6個である。
そして卵を売っているスーパーは夜8時までの営業でもう買いに行けない。
”詰み”である。
とはいえ、もしかしたらまだ上手くいくかも・・・という淡い期待のもとにケーキ作りを続行することにした。もともと卵がかなり大きめなのでそれなりに形になるのでは?奇跡が起こるのでは?人間は期待する生き物なのだ。
黄身の乳化は問題なかった。だが、メレンゲ作りは予想通り難航した。新しいハンドミキサーの強烈なパワーでも普段の倍以上時間がかかったし、出来上がりもいつもよりずっと柔らかかった。
黄身生地と合わせるとそのパワーの無さは更に顕著に現れた。シャバシャバなのである。
見るからに元気のない生地。いつもなら記事を混ぜるときに「シュワワ・・・」と音がするものだが今日は無音・・・。既に死んでいるということか。少なくともこの時点で間違いなく私の心は死んでいたわけだが。
うーん・・・・
生地自体いつもより若干少ないからやはりこうなるか・・・
型と生地との間に若干隙間があるのが物凄く気になる。
最終結果は明日の朝。
今夜はシフォンケーキの夢を見そうだ。